試合情報

　1点を追う9回でした。先頭打者の代打・鶴岡選手が左中間に二塁打を放つと、中島卓選手がきっちり犠打を決めて1死三塁に。同点、逆転へ絶好のチャンスを作りましたが、後続が倒れて試合が終わりました。この試合でヒットを打てなかった選手だけではなく、打った選手までもが悔しそうな表情を隠さずにロッカーへ戻りました。1回無死二塁で大引選手が中前打を放って先制に成功。しかし、その後は得点圏に走者を置いた場面で、チーム全体が11打数無安打に終わりました。3回、4回、9回と三塁まで走者を進めたものの、あと一本が出ず。すぐそこにあるはずのホームベースが遠く感じる試合でした。

　9回1死三塁で打席に立ったのは、27日の試合で一軍に復帰した西川選手でした。打順は1番。そして守備は一塁。「いろんなところをみんなで守っていくしかない」。苦しい台所事情の中、そんな指揮官の思いは、慣れない守備位置でも慌てることなくプレーするプロ3年目に通じているようです。ヒザの故障で2ヶ月のブランクを経験しましたが、一軍のグラウンドに立てる喜びを痛感し、鎌ヶ谷では捲土重来を胸にリハビリに励んできました。実は昇格直前のファームでの試合で結果がなかなか出ず、「実は絶不調」と苦笑いしていた西川選手。ただ、27日に初打席初安打を記録すると、この日も2安打2盗塁と躍動しました。手応えをしっかりとつかんだからこそ、勝負の行方を左右する打席で左飛に倒れ、ベンチで唇を噛み締めました。

　8勝1敗1分と勢いに乗って臨んだ本拠地での戦いで連敗。いまはまだ星勘定できるほどの余裕はありません。「何連勝すれば」や「何勝何敗でいけば」などと考えず、目の前の試合に勝つためプレーするしかない。そこで得た勝利の積み重ねが、10月の戦いにつながっていくはずです。

「調子が良くないなりには踏ん張って投げられたかなと思います。ただ、常に守りの時間が長く、攻撃のリズムに影響したことは否めません。次回はテンポ良く攻めにつなげられるような投球ができるよう、しっかり調整したいと思います」

Q．2試合連続で悔しい1点差負けです
「昨日も今日も形を作りながら点が取れず、悔しさしか残らない。若手は自分の持ち味を出してくれていたし、内容は悪くないと思っています。それだけにもやもやする試合だったなと。点を取り切ることが出来なかったことに関して、すみません」

Q．武田勝選手も2失点で踏ん張りましたが
「勝らしく粘ってくれていた。前半に点が取れていれば、もっとすっと行っただろうから、申し訳ないです」

Q．明日は是が非でも取りたいところです
「いつもと同じ。今日が最後、負けたら終わりという気持ちで臨みます」