2013.09.23 MON
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広報レポート <無駄にならない戦いを>

 反撃の狼煙を上げるきっかけはつかんでも、実を結ばないまま9イニングが終わってしまいました。大量失点で先制を許したことに加え、チーム全体での3安打も寂しい一戦ですが、相手からもらった5つの四球と2失策を得点につなげられなかったことが、シーズン終盤戦に陥った失速を象徴しているといっていいのかもしれません。この3カードでの勝利はひとつだけ。リーグ優勝が目前に迫る相手にした試合で、得失点差、借金が今季最多となる屈辱を味わうことになりました。さらに、この日の敗戦でシーズンの勝ち越しが消滅しています。

 先発・木佐貫選手が「後手後手のピッチングになった」と振り返るように、3回に4点を奪われる序盤戦。元気のない打線にとって、跳ね返すには苦しすぎる点差となりました。一発で試合の流れを変えられる中田選手だけではなく、つなぎの役割を果たす大引選手も負傷離脱中。得点力の低下が予想される中、残された選手でそれをどれだけ食い止められるかが9月の大きなテーマでした。特に若手選手たちにとっては、アピールのチャンスになるこの期間で何をすべきなのか。連打がなかなか出ない中でも相手に嫌がられるプレーができるかどうかは、チーム、また選手個人の将来に関わってくるはずです。

 V逸が確定し、クライマックスシリーズ進出も厳しい状況となったことは間違いありません。それでも、今季の公式戦は11試合残されています。「勝たないとうまくならない」と栗山監督が常に話すように、試合に出場するだけでも得られる経験値は、勝利が重なればさらにアップします。1試合も無駄にせず、あらゆる意味でひとつでも上を目指す。それが全員に課せられた義務になるのではないでしょうか。

木佐貫投手 <2回1/3、球数59、打者15、安打7、三振1、四球2、失点4、自責点4>

「先制点を取られてしまい、後手後手のピッチングになってしまいました。多田野にも長いイニングを投げさせてしまうことになって、申し訳なく思います。」

栗山語録

Q.プロ初先発の宮川選手に抑え込まれました
「本当に何も出来なかった。投げっぷりは確かに良かったけれどそれも流れなので。打者だけの責任ではなく、チームでやることなのだから。こういう試合をしちゃいけないので」

Q.木佐貫選手が打ち込まれ、またも10勝に足踏みです
「みんな(報道陣)も見ての通り。(打たれている)傾向が出ているんだと思う」

Q.9回、大谷選手のヘッドスライディングにはひやりとしました
「コーチから厳重注意したけれども、今のああいう(何とかしたいという)気持ちが選手の中にはあるので。2度とやってはいけないことだけど、大谷にそうさせる空気がまだあるということかも知れない」

Q.これでシーズンの勝ち越しもなくなりました
「この悔しさの積み重ねを生かせなければ意味がない。勝たないとうまくならないし、どうチームの中で機能してよいのかも分からなくなる。色々な要因はあるし、はっきりさせなければいけないと思っている」

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