2014.03.11 TUE
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広報レポート<届けるチカラ>

3回裏 ヒットを放った中田選手
2回裏 ヒットを放った稲葉選手

日本列島を悲しみに包んだ日からちょうど3年。練習を中断した選手、コーチ、スタッフは整列し、東日本大震災が発生した同時刻の午後2時46分、犠牲者の冥福を祈り、被災地の方向を向いて黙祷を捧げました。「思い出すたびに勇気を与えられる選手を作らなければいけないと思います」と栗山監督は話し、胸に去来する思いを内に秘めこの試合臨みました。

先発したメンドーサ選手も2歳の時、大きな被害をもたらしたメキシコ地震を経験。「悲しい出来事に国境はない。亡くなられた方のご冥福を祈り、二度と起こらないことを(黙祷しながら)願いました」。
ストライクゾーンでボールが動く本来の投球を取り戻し、5回までゴロアウト11個を数える好内容。同リーグのライオンズ相手に、開幕ローテーション入りへ大きく前進しました。

打っては岡選手がこの日もアピール。2回1死二、三塁のチャンスに、牧田選手の内角ストレートを中前へ弾き返し、チーム唯一の打点をたたき出しました。
3年前の3月11日は明大2年、オープン戦の最中に球場が揺れ、試合が中断。「忘れてはいけない日。特別な思いを持ってプレーしました」。下手投げの浮き上がる球にも「振らなければ合わない」という積極さが奏功し、監督が言う「勇気を与えられる選手」になる可能性を見せてくれました。

試合は9回にスクイズを決められて1-1の引き分けに持ち込まれました。打線は追加点を挙げられなかったものの、投手陣は相変わらずの安定感を発揮し、オープン戦とはいえ負けないしぶとさを見せました。野球の魅力を放ち続ける義務。3・11だから、ではなくこの先も全ての試合で全力を尽くす必要がユニフォームをまとう全員にあります。

選手コメント

2回裏 タイムリーを放った岡選手
先発のメンドーサ選手

岡選手
<2回 先制の中前適時打 P・牧田>
「打ったのは真っ直ぐです。初球を見て浮き上がってくる球だったので、高目に釣られないように気をつけていきました。カウントがよかったですし、真っ直ぐに絞ってしっかり打ち返すことができました」
※2011年3月11日の東日本大震災発生時は大学のオープン戦の最中で、試合は中断。今日黙祷をして「改めて忘れてはいけない日だと思いましたし、特別な思いを持ちながらプレーしています」

メンドーサ選手
<6回 77球 打者22人 安打4 三振1 四球1 失点・自責点0>
「今日の内容には満足している。変化球もよく動いていたしね。ストライクを先行させることができればしっかりアウトを取れることが分かったし、ゴロアウトが多かったのも満足。今後はケガをしないことはもちろん、実戦で球数を増やして、100%の状態で開幕を迎えたい」

栗山語録

試合前 黙祷
栗山監督

Q.メンドーサが6回無失点
「雰囲気出てきたね。ゴロアウトが特徴だから。メジャーのピッチャーにすると(日本のオープン戦では)イニング数が少ない中で投げないといけないんだけど、これで(本人も)安心できたんじゃないかな。まだまだ状態は上がると思っている」

Q.岡選手が唯一の打点を挙げました
「(アンダースローの牧田選手は)ボールの軌道が違う中で、体の感覚で反応できているというのをみると楽しみだね」

Q.最終回の失点は課題に
「ああいうところで取られないようにするためには、まだやれることはある。出来る限りやって取られるのは仕方ないけど。そういうことを考えています」

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