2014.03.12 WED
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広報レポート<ポジション争いの効果>

3回HRを放った陽選手
1回タイムリーを放った大谷選手

ロッカーに戻って大粒の汗を拭う陽選手が笑みを浮かべました。「久しぶりの感触でしたよ」。3回2二死二塁。チェンジアップを完ぺきに捕らえた打球は、左中間スタンドに一直線で飛び込んでいきました。2月9日の練習試合以来、約1ヶ月ぶりとなるホームラン。オープン戦中盤に入って状態を上げてきた男の、シーズンへの手応えをしっかりと掴む一打となりました。

キャンプスタート時から、周囲はこう評してきました。外野の空きは2枠――。しかし、1枠を確定させているはずの陽選手でさえ、決して自らの立場を楽観視していません。「いままでいっしょに練習や試合をしてきて、みんな本当にレベルが上がってますよ。自分はレギュラーだと言われても、『レギュラーだからこそ打たなきゃ』という気持ちにさせられますから」。たしかに、この日は大谷、佐藤賢、岡の3選手が複数安打を記録し、谷口選手も代打で適時打。他にも杉谷選手、北選手らがバットでここまで結果を残しています。

激化するポジション争いに、レギュラーが触発される。全体のレベルアップを狙う栗山監督が望む形ともいえるでしょう。象徴的ともいえるのが、陽選手が「ホームランのことよりも、あれがダメだった」と悔やむ打席があったこと。それは、無死二塁で遊ゴロに倒れた2回の第2打席です。「右打ちするところでひっかけてしまった」。
チームバッティングができなかった悔しさは、ホームランを打った快感に勝る。勝利に近づくために大事なのは何なのか、それは、たとえ結果を出した選手でも考えないわけにはいかないのです。

選手コメント

1回ヒットを放った西川選手
1回タイムリーを放った佐藤選手

西川選手
<1回 先制の左中間適時二塁打 P・野上>
「ダイさん(陽選手)が先頭打者として役目をきっちり果たした後でしたので、一つでも先の塁に進めることを考えていきました。カウントが3-2でしたし、ストライクはバットに当てて何とかしようと打ちに行った結果です」

大谷選手
<1回 右中間への適時三塁打 P・野上>
「打ったのはスライダーです。甘いところに来たボールをしっかりと打てて良かったと思います。」

佐藤賢選手
<1回 右前適時打 P・野上>
「打ったのは真っ直ぐ。外野フライを打とうという気持ちで行って詰まりましたが、いいところに落ちてくれました。打点という形でチームに貢献できてよかったです」

陽選手
<3回 左中間2点本塁打 P・野上>
「打ったのはチェンジアップです。何とかバットに当てようという気持ちだったので、入るとは思わなかった。本塁打も(2月9日KIA戦以来)1カ月打っていなくて、久々の感触でした」

上沢選手
<5回 76球 打者18人 安打4 三振4 四死球0 失点・自責点0>
「5イニングを投げたのは久しぶりだったので、最後は思うような投球ができませんでしたが、ゲームは作れたと思います。この試合で結果が出なかったら開幕には残れないと思って投げました。これからどうなるかは分かりませんが、いいアピールにはなったと思います」

栗山語録

先発の上沢選手
2番手で登板した斉藤佑選手

Q.開幕ローテ入りを狙う上沢選手が5回無失点
「上沢は試合前、久々に緊張しているな、と心配しましたけれど、よく投げました。いい形で自分を出してくれたと思います。がむしゃらに行くのと、ポジションを取りに行く中で結果を出すのは違うことで、それがこの世界の難しさ。すごく意味があったと思います」

Q.斎藤佑選手も無失点で、ローテーションを決める悩みは深いのでは
「いい悩みかどうかは、シーズンが終わらなければ分からないと思っています」

Q.序盤に打線が畳みかけ大勢を決めました
「オープン戦なのでね。できないよりはできた方がいいんだけれど。あれが公式戦でできたらいいよね」

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