試合情報

センター前に抜けそうな打球に飛びいて捕球し、歯を食いしばって体勢を立て直すと、二塁ベースで待つ大引選手に素早くトスしました。4回2死一、二塁の場面でした。追加点を防ぐこの好守で3アウトチェンジに。駆け足でベンチに戻る西川選手を仲間たちはタッチで出迎えました。直前には一、二塁間への打球をしっかりと処理。1イニングで2度記録された「二塁ゴロ」は、レギュラー定着を目指す4年目の若手にとって、大きな自信になるものだったに違いありません。

昨シーズンの終盤に外野を守る機会があり、二塁と左翼の併用となる可能性があった今シーズン。しかし、本人の希望は二塁専念でした。その思いに応えるように、キャンプでは外野を練習することなく、内野一本で臨みました。白井コーチから浴びせられる連日のノックで経験値を上げました。そして、コーチをして「切り返し日本一」と言わしめるほどに。もちろん、まだ課題はあるとはいえ着実なステップアップを感じさせます。この日のように、ゴロでアウトを積み重ねるタイプのメンドーサ選手がマウンドに上った際は、成長した姿を見せる絶好の場ともなります。

試合は打線が沈黙し2安打で3試合連続の完封負け。2本とも先頭打者の安打でしたが、打線がつながりませんでした。これがオープン戦だから問題ないのか、オープン戦だから問題なのか、その答えは公式戦、144試合トータルで出るはずです。オープン戦の結果、内容はすべて公式戦につなげるためのものと期待するよりありません。

メンドーサ選手
＜5回　85球　打者24　安打8　三振2　四球1　失点2/自責点1＞
「立ち上がりはボールが高く浮いてしまったけど、3回以降は持ち直した。ヒットを打たれたといっても、ほとんどがゴロだったから、気にしていない。スピードも上がってきたし、いまの状態で開幕を迎えても問題ないと思う。開幕に向かってとてもエキサイトしているし、不安は何もないよ。」

Q.メンドーサ選手はヒットを浴びながら2失点
「テンポは悪かったけど、まあまあ。もっとどうなるかと思ったけどね」

Q.打線に元気がありません
「3試合点取ってないからね。それは良くないんだけど、公式戦でよりはよっぽどいい。あのときこうだったね、と言えるようにして欲しいと（選手、コーチ陣には）お願いしている」

Q.中田選手に難しい守備の場面が多い
「結果よりも、そこに向き合う姿勢を見ている。必死に行くところが大事」

Q,ホークスは手強そうです
「バランスがいい。ピッチャーも野手も。頑張らないといけない。救援陣は、状態がよければああいうボールを投げられる。いまいい状態なんだろうなと思う」