試合情報

決め事を徹底した2回の攻撃でした。1死三塁のチャンスで中島卓選手がファーストストライクを中前に弾き返して先制。なお一、二塁と攻め立て、今季無安打が続いていた谷口選手が右前適時打を放ちました。難敵・金子千尋選手から序盤に2点を奪えば、チーム勝ち頭の上沢選手が7回1失点の好投。カード初戦の黒星を8で止め、桜満開の北海道に笑顔の花も咲かせました。

小谷野選手が右膝靭帯を損傷して離脱。代役の5番三塁でスタメン起用されたのは、捕手の近藤選手でした。中学以来の公式戦三塁手。試合前練習ではノックを受ける近藤選手の元に歩み寄った先輩選手が「リラックスしろ」とばかりに肩をもむ場面が見られました。キャンプでもトライしていない起用は常套手段ではありませんが、大胆な発想がチームの一体感を生み、何事にも恐れをなしてはいけないという合図になりました。

相手は難攻不落のリーグ屈指の右腕。ミーティングでは「積極的に行こう」を合言葉に、意思統一を図ってこの一戦に臨みました。6回には前日1日のライオンズ戦に続いて西川、中田の3、4番に連続アーチ。豪快な放物線を描く打球が戻ってきた主砲は「追い込まれると簡単ではない相手。若い子たちが早いカウントから積極的に行ってくれて、自分も続くことができた」と振り返りました。

各球団の開幕投手とぶつかる金曜日の連敗も4でストップ。首位を走る好調バファローズにも、向く方向さえ合わせればこういう戦いができることを証明した一戦でした。3月30日から4月2日にかけて以来の3連勝。今回こそ大きなうねりを作りたいところです。

「きょうはストレートがしっかりコントロールできて、ストライクが取れたしファウルでカウントを稼ぐこともできました。やっぱりストレートがよくないと前回のようなことになる。ストレートのおかげで変化球も活きましたし、試合を作ることができたと思います。この後は試合に勝てるように一生懸命応援します。」

Q.上沢選手が7回1失点の好投
「ほんとによく頑張りました。このあいだのような試合があって心配したけど、本人もピッチングコーチもよく頑張った。まっすぐでファウルを取れるかが上沢の生命線だからね」

Q.下位打線から先制
「若い子たちが危機感を持って、必死になってくれた。谷口は去年からいいところで使ってきたけど、悔しい思いをしている。そういう気持ちが出ていたよね」

Q.西川選手、中田選手の連発もありました
「ね。やっと翔も前に行きだしたかな」

Q.久しぶりにカードの初戦を取りました
「なかなかアタマを取れない中で、あれだけのピッチャーを打てたんだから自信にしてほしい。投げる方も大きなプラスにしてほしいね。明日は明日で取るしかないし、また必死になっていきます」