2014.06.01 SUN
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広報レポート<試練の3試合>

7回、ヒットの大引選手
4番手で登板した多田野選手

捕手・大野選手のサインに首を振ってから、上沢選手は一度プレートを外しました。3回1死満塁フルカウント、相手は鳥谷選手でした。仕切り直しからのサイン交換で、再び首を振って投じたボールはストレート。その一球は内角低めへ伸びていきましたが、球審の右手は上がることはありませんでした。押し出し四球。これで先制を許すと、続くゴメス選手には追い込みながらも外角低めへのストレートを弾き返され、右中間を破る走者一掃の適時三塁打を浴びました。重くのしかかる4点を一気に失い、3回途中でマウンドを下りました。

開幕から6試合で5勝1敗と順調に白星を重ねてきました。しかし、簡単に勝たせてもらえないのがプロの世界。3試合連続で足踏みが続いています。リードしていながら5回途中での交代指令が出た15日のライオンズ戦。厚澤投手コーチをして「後悔する一球」と言わしめたボールで被弾し、5回4失点で負け投手となった23日のベイスターズ戦。そして、この日の試合で喫した“プロ最速降板”。最初の6試合で12失点だった男が、この3試合で11失点と結果が出ていません。

シーズン中盤にさしかかり、疲れが出る時期ではあります。相手打線に研究されることもあるでしょう。上沢選手は降板後、こう話しました。「打たれた球は決して甘くなかったと思いますが、それでも打たれたということは僕の力不足です」。不足していると感じる力はつけるしかない。今季プロ初登板を果たした3年目の20歳に、今から“完ぺき”を求めるのは酷でしょう。大黒柱へ成長するための試練を自分の力でどう乗り越えていくのか。大きな期待を込めて見届ける時期なのかもしれません。

上沢選手<2回1/3 打者14 球数62 安打2 三振4 四死球4 失点・自責4>

先発の上沢選手

「無駄な四球が多かったですね。打たれた球は決して甘くなかったと思いますが、それでも打たれたということは僕の力不足です」

栗山語録

栗山監督

Q.上沢選手が3回に乱れて4失点
「野球はヒットの数を競うものではなく、トータル(の得点)で試合を決めるもの。いい球を投げていたけれど、1点あげていいところで心の中がどうだったのか。思考と感じ方によって1球で結果が大きく変わってしまうものだし、大観衆の中で何を感じられたかによって少しでも前に進める。成長するチャンスにしてくれたらと思います」

Q.1回に先頭の陽選手が二塁打を放ちながら、岩田選手を攻略できず
「岱鋼が久し振りにいい形で出たんだけれども。変化球の軌道が分かりにくい感じで、1点ずつでも返せたらと思ったけれど、チャンス自体少なかったのでね」

Q.次のカープ戦に向けて
「(サヨナラ勝ちした)昨日の取り方を一つ大きな流れにしたかったのは確か。でも明後日からまた流れを作れるようしっかり我慢して、何が何でも取れるよう戦います」

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