2014.07.12 SAT
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広報レポート<復活のとき>

5回、タイムリーを放った中島卓選手
5回、逆転となるホームイン

4万1208人が札幌ドームを揺らしました。スタンドに陣取られた青一色が待ちに待った瞬間は、2点を追う8回2死二塁の場面でやってきました。ゆっくりと打席に入った稲葉選手を見届けるようにしてから、鳴り響いたのは“稲葉ジャンプ”のテーマ。4万1208人が送るエールを、稲葉選手は五感で受け取っていました。「すごいと思った。気持ちが入った」。結果は右飛に終わりましたが、150キロの速球に押され負けることなく弾き返したところにベテランの技を見ることができました。4月に左ひざ手術を敢行。長いリハビリを経て、頼れる男が帰ってきました。

“復活のとき”を実感させたのは稲葉選手だけではありません。先発マウンドに上がったのは斎藤佑選手。4月10日以来の一軍登板となりました。1回、1死から四球を与えますが牽制でアウトして波に乗りました。2回と5回は三者凡退。4回に先制ソロを浴びたとはいえ、ストレートで内角を突くピッチングには2シーズンぶり勝利への執念を感じさせました。5回4安打1失点。勝利投手の権利を手にしての交代に「もちろんもっと投げたかった。レベルアップしていくしかない」と話しました。復帰即勝利こそ果たせなかったものの、次回以降に期待を抱かせる内容だったことは間違いありません。

リーグ首位のホークス相手に手痛い連敗。それでも、3ヶ月ぶりに“勝負の場”に立った2人の存在は、後半戦へ向けての起爆剤となるはずです。稲葉選手は言います。「これから後半戦は総力戦になる。ベテランがどう働くかがカギを握ってくる」。役者がそろい、それぞれが復活のときを刻んだとき、一気に上昇気流へ。勝負はこれからです。

斎藤佑選手<5回 打者19 球数78 安打4[本塁打1] 三振2 四死球2 失点・自責1>

先発の斎藤佑選手

「相手が強い打線ということを意識するより、今日は自分の投球に集中して投げることができました。久し振りの1軍のマウンドでしたが、自分ができることをやろうと思って投げた結果です。ただ、5回までしか投げられなかったことは悔しいですし、次は長いイニングを投げて結果が残せればと思います」

栗山語録

栗山監督

Q.斎藤佑選手の好投が報われませんでした
「勝たせてやりたかったですね。(5回降板は)久し振りの1軍で球数以上に集中していたし、勝ち越したら(交代)とは思っていた。相手をやっつけるというベースを引き出すためにファームへ行かせていたわけだし、それを感じたので余計に勝たせたかったです」

Q.宮西選手が逆転を許す思わぬ形については
「1年のうちにはこういうこともある。少数点差で勝ち切るイメージの通り行っていたけれど、後ろ(ブルペン陣)への信頼は揺らがないし、これからも信じています」

Q.稲葉選手も左膝手術から復帰しました
「これまでの大きな積み重ねや経験が球場の空気を作るものだと改めて思いました。ファンの皆さんの信じる気持ちが稲葉にも伝わったと思いますし、勝って喜べたらもっと良かったんですけれど」

Q.大谷選手を左翼で起用
「すごく大事な試合というものは(シーズンの)早くに来ると感じていて、翔平には無理を強いたけれどこのチームの全てをここで出し切る必要があった。負けたけれど、チームは進んだと思いますし、前を向いて3つ目は取る覚悟で戦います」

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