2014.08.05 TUE
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広報レポート<通過点は帯広で>

2回、適時打の中島卓選手
3回、HRの中田選手

球場の形、そして雰囲気が、中田選手をその気にさせるのは間違いありません。3回2死の第2打席で左翼席へ打球を運ぶと、続く6回先頭で迎えた第3打席ではバックスクリーン左へ放り込みました。「完ぺきじゃなかったけど、この球場だから入ると思ったね」。まさにリーチ一発。2打席連続アーチで、一気に通算100本塁打に到達してみせました。初本塁打を記録したシーズンの2010年から、帯広では5年連続の一撃。「帯広が得意かどうかは意識してないんだけど」と話すものの、「何としても北海道で打ちたいと思っていたから」と言うように、多くのファイターズファンの前で記録できたことに主砲としてホッとしたところも垣間見せました。

長距離砲として、鳴り物入りでプロ入りしてから7年。決して順風満帆なプロ人生ではありませんでした。3年目での初アーチには「そりゃ遅いでしょ」と苦笑するほど。ホームランを打つことなど簡単だと思っていた少年は、プロの厳しさを味わいながら一歩ずつ階段を上りました。誰にも負けないと自負するのは、素振りの量。「とにかく振りまくったね」。故障に見舞われ鎌ケ谷で調整していた時期には、ファームで汗を流す後輩たちに素振りの大切さを説いたといいます。「若い子たちの練習を見てて、なんでもっと振らんのやろうって思ったよ」。陰での努力だけではなく、配球を読む能力も身に着けました。「狙ってたボールだった」と振り返ることが多くなったのは、その証拠ともいえるでしょう。

記念の一打を放ち、バットをきれいに拭いてベンチ裏で水分を補給する中田選手は、こうつぶやきました。「まだ100本か」。そして、試合に敗れた直後には「素直に喜べない。悔しい」と話しました。打っても勝てないことがある。しかし、打てば勝ちに大きく近づくことは、主砲たる男が何よりも知っているはずです。チームを勝利に導くアーチを、これからどれほど記録するのか。その1本1本に、目が離せません。

浦野選手<5回2/3 85球 打者23 安打5 三振6 四球1 失点・自責3>

先発の浦野選手

「調子は悪くなかったんですが、2本のホームランが全てです。特に6回の2点は絶対に抑えなければいませんでした。」

栗山語録

栗山監督

Q.今日のゲームの印象は
「ホームランの怖さが出たゲームだったね」

Q.中10日での登板となった浦野選手に関して
「よく頑張っていたと思うけど、あそこ(2本のホームラン)が全てだね」

Q.中田選手が通算100号本塁打を達成しましたが
「翔(中田)にとってはまだまだ通過点。もっと上を目指してほしいね」

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