試合情報

打たれた安打は3本だけ。それでも勝てないのが野球というスポーツです。とはいえ、そこには要因があるのも事実。1球や1打席、そして、試合全体の流れをみると、そのすべてに歯車が噛み合わなかった部分が浮かび上がります。先発した大谷選手は3回までに対戦した11人の打者に、初球ボールは1人だけ。ところが、4回に2者連続で与えた四球は、いずれも2球連続でボールから入ったものでした。その直後に打たれた“初被安打”が決勝の2点適時二塁打に。7回まで2安打ながら8四球と、結果的に制球に苦んだ形となって4敗目を喫しました。

ここ数試合の試合運びで考えれば、6試合連続で先発投手はクオリティースタート（6回以上を投げて3自責点以下）を決めています。前半の3試合は攻撃陣が3回までに得点を挙げ、たとえ先制されていても逆転にこぎつけて3連勝を飾りました。一方、後半の3連敗は、すべての試合で4回まで無得点。中継ぎ陣の失点も目立ち、踏ん張り時であることが伺えます。

稲葉選手の引退表明から勝ち星なし。この状況を打破するためには、目標を明確にすることが、ひとつの方法になるかもしれません。さらに上位をうかがうつもりで戦うのか、3位という現状を死守するつもりで戦うのか。5日からは首位・ホークス、2位・バファローズとの合計9試合が待ち構えています。この10日間の戦いが、残されたシーズンの試金石となることは間違いありません。

「立ち上がりは比較的良かったと思うけど、立ち上がりだけでは何にも意味はないですね。いくつも課題はあると思うので次に向けて修正したいです。」

Q.被安打2、与四球8、自責2という内容の先発大谷選手に関して
「2本しかヒットを打たれていないのに勝たせてあげられていないという反面、2本しかヒットを打たれていないのに勝てないということを本人も考えなければいけない。ボール自体は悪くないし、立ち上がりもよかったけどね」

Q.今日、昨日と四球からの失点が勝負を分けました
「当たり前で、みんな分かっている事だと思う。きちんと修正するしかない」

Qバファローズ、ホークスとの連戦が続きますので意気込みを
「何度も言うようだけど、やるしかない。精一杯やるだけです」