2014.09.20 SAT
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広報レポート<焦らずに危機感を>

4回、満塁のピンチを切り抜けた吉川選手
8回、HRを放った谷口選手

一塁線で弾んだ打球がフェアと判定され三塁走者がホームを踏みました。ベンチは一塁塁審に対して猛抗議しましたが、判定が覆ることはありませんでした。同点で迎えた9回1死一、三塁でのプレー。ベンチ裏では誰もがモニターに注目していましたが、それで勝敗が覆ることもありません。サヨナラで痛い連敗を喫する結果となりました。先発吉川選手が6回まで無失点ピッチング。2回に谷口選手の一打で先制点をプレゼントされ、リードを保ったままでの交代となりましたが、後を受けた中継ぎ陣が守り切れませんでした。

9月に入り先発陣の安定感は際立っています。この日までの15試合中、13試合で6回以上を投げて3自責点以内のクオリティースタート(QS)を記録。合計102回1/3での28失点は、防御率に換算すれば2.5以下となっています。しかし、シーズン前半は抜群の継投を見せていたブルペン陣が28イニングで20失点と低調。攻撃陣は9月1試合平均で3.26得点と、8月の4.23得点を1点近く下回っており、なかなか優位に試合を進められていない状況になっています。

この2試合に「7番・中堅」でスタメン出場している谷口選手が、連続でマルチ安打を記録するなど、気を吐いてはいます。とはいえ、今季のファイターズの得点パターンは1、2番の出塁が大きなカギを握っています。この試合でちょうど30試合連続となる「西川・中島卓・陽」で1~3番を組む打線。8月には1、2番コンビがそろって一度も出塁できなかった試合はありませんでしたが、この3試合は2人合わせて出塁は1度だけとなれば、得点力が減るのも必然のことでしょう。

それぞれの結果が出ないことへの焦りが、歯車を狂わせている原因になっているのかもしれません。ただ、裏を返せば、ひとつの結果で再び事態が好転することもあります。4位までの差も大きく開いているとはいえ、まだ順位が確定したわけではないことを忘れるわけにはいきません。いまこそ、もう一度危機感を持ち、個人の結果を追い求めるのではなく「試合に勝つ」という気持ちで臨むことが必要とされているのではないでしょうか。

吉川選手<6回 84球 打者22 安打3 三振4 四球2 失点・自責点0>

先発の吉川選手

「初回のスリーベースをアウトにしてもらったことによって、それ以降リズムの良いピッチングができました。守備の皆さんに助けられて本当に感謝しています。あとは、最後まで投げきれる力をつけるだけです。」

栗山語録

栗山監督

Q.吉川選手のピッチングを振り返っていかがですか。
「吉川らしくて良かったね。ボールの角度もあるし、それに三振が取れるよね。」

Q.今日で優勝の可能性がなくなりました。
「悔しいよね。それに関しては申し訳ない。ただ、まだまだ違うところに向かわないといけないし、とにかく一つ一つ勝つしかない。」

Q.連敗を喫しました。
「連敗といっても二つ負けただけ。毎回言うように、結果ではなくてその瞬間に出来ることをやるだけなので。また明日からちゃんとやっていきます。」

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