2015.05.01 FRI
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広報レポート<良薬はしぶとく抜ける中前打>

中島卓選手

ベンチに一度腰をかけ、ひと息ついてベンチ裏に向かうと、特大アーチで自らをホームベースに導いた主砲と目を合があって頬を緩めました。7回。先頭打者として打席に立った陽選手が放ったゴロは、しぶとくショートの横を抜けてセンターへ抜けていきました。「あれ、ショートに取られてたら、絶対、一塁にヘッドスライディングしてたね」。実に4月2日以来となる安打。「本当にホッとした」と振り返ったとき、その言葉を聞いた中田選手は「その気持ち、分かるわあ」と答え、2人で汗をぬぐいました。

陽選手は開幕から調子が上がらず、打率は1割台に低迷。キャンプ中から不安を抱えていた足の状態が芳しくなく、早々にファームでの調整を余儀なくされました。約半月、青空の下での野球を経験し、顔は日焼けで真っ黒に。一軍でのスタメン復帰4試合目にして、ようやく一本が飛び出し、「何とかこれをきっかけにしたいね」と話します。ファイターズが誇る3番と4番が得点源になることを証明したダメ押し劇となりました。

開幕3戦目以来となるスタメン全員安打だけではなく、20試合ぶりに1試合2ケタ安打と打線が爆発し、序盤から優位に立つことに成功しました。あとは安定感たっぷりの投手陣が期待に応えれば、「勝利」の2文字は自然と手に入ります。吉川選手が8回3失点でまとめ、無傷の4勝目。今季の17勝のうち、先発投手の勝ち星は15にのぼります。理想的な試合運びは5月に入っても同じ。そんな中で陽選手に復調の兆しが見えたのは大きなプラス材料です。開幕ダッシュに成功し、ここから安定期に入れるかどうかのキーマンになることは間違いありません。

先発投手コメント

先発の吉川投手

吉川選手
<8回 105球 打者28 安打4(本塁打2) 三振3 四死球0 失点・自責点3>

「野手のみなさんが打ってくれたのでこういう結果を出せました。自分が抑えたというよりも野手のみなさんのおかげです。打者ひとり一人に向かって投げられたし、これからも続けられるように投げたい」

栗山語録

栗山監督

Q.6連戦の頭を投手2人で勝ちました
「点差が開いてからだよね。この前は状態が悪かったけど、今日はボールが良かったね」

Q.陽選手と田中賢選手がチームに戻ってきて役者が揃いました
「帰ってくるのはいいんだけど、状態がよくないと意味がないのでね」

Q.近藤選手の先制から始まり今日は3安打を放ちました
「元々バッティング能力は高いからね。守備とバッティングにメリハリがあって、よく集中できている」

Q.大野選手が戻ってきましたけど、近藤選手の好調が続いています
「そういうことではない。今まで一ヶ月間、近藤と石川亮もよく頑張ってきたし、評価というものがある。その中で全員が競争をして、勝負をしていかないといけない」

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