試合情報

悪い夢でも見ているかのような1イニングでした。2点リードで迎えた8回。イニングまたぎでマウンドに上がった宮西選手が一気に逆転を許すと、三塁側ベンチは沈黙に包まれました。まさかの5失点。残り1イニングで跳ね返すことはできず、逆転負けを喫しました。同点の3回に大谷選手が勝ち越し3号を放ち、8回には中田選手が14号ソロ。7回1死満塁ではレアード、ハーミッダ両外国人の好捕でピンチをしのいでいただけに、本来なら完全にファイターズペースだったはずです。ひとつ勝つことの難しさをチーム全体が感じたことでしょう。

最後まで分からないところが”野球の怖さ”。それを痛感しながらも、いつまでもうつむいているわけにはいきません。一晩休めばまた試合がやってきます。今季初黒星を喫した宮西選手は、帰路につくバスの前でキャプテンとしてしっかりと報道陣に対応しました。アベック弾が勝利に結びつかなかった大谷選手、中田選手も前を向いてこの一戦を振り返りました。敗れても常に気丈に振る舞い、次の試合に備えるのがファイターズの姿。中田選手は言います。「明日やるしかない」。その言葉にすべてが集約されています。

メンドーサ投手
＜5回　74球　打者21　安打4〈本塁打1〉　三振4　四球2　失点・自責点2＞

「最低限の仕事しかできなかったんだけど、あとは自慢の中継ぎ陣に託すとするよ。打線の援護にも感謝しています。後は、ベンチからしっかり応援します」

Q.8回2点差から逆転されました
「いい形で、ホームランで点差を広げたんだけど。でも、宮西でやられるんだったら仕方がない。納得いく」

Q.大谷選手にホームランが出ました
「試合に出れば一人の野手としてやるだけ」