試合情報

素晴らしいボールを投げ込み躍動する背番号16の姿がありました。厚澤投手コーチに「完璧」と言わせるピッチングで6回を無失点、5回以外の回を三者凡退に抑える圧巻の投球でした。ストレートの質も投球のテンポもドラフト1位の片鱗を見せる内容でした。

4回に先制の2点本塁打、5回に中押しの適時打、この日全ての打点となった3点を早々にプレゼントしたのは中田選手。ルーキーの投球を主砲のバットで援護します。

プロ入り後初となる7回のマウンドに上がる有原選手。この回先頭の亀井選手に本日初となる長打を許すと、4番坂本選手に四球を与え無死1、2塁のピンチを招きます。「勝利を掴むために自分の力で乗り越えていかなければならない」とこの場面で語ったのはテレビの解説をしていた金子誠特命コーチ。その後、犠牲フライから失点を許し、回の途中でマウンドを譲ってしまいます。6回2/3を投げ1失点で勝利投手。先発投手としてその役割は十分に果たしましたが、乗り切れたかどうかという点で悔やまれる結果ではありました。前回の登板を「コントロールが荒れ、リズムが悪くなってしまった」と反省し、課題を克服してマウンドに立ち、素晴らしい投球を披露したルーキー。その姿からはさらなる活躍を期待せずにはいられません。

有原投手
＜6回2/3　105球　打者24　安打2　三振5　四球2　失点・自責点1＞

「今日は立ち上がりを課題としてたので、リズムよく投げきれたことは収穫になったと思います。守備のプレーにも助けられましたし、お陰でテンポよく投げることができました。最後の方は若干浮いて打たれてしまったので、そこは次の課題にしたいと思います」

Q.有原選手が3勝目
「こういうピッチングができる、というのを見せてくれた。臆することなく向かっていけるし、しっかりと勝負してくれた。どうしても勝たせてやりたかった。よく見えたかもしれないけど、これが普通だと思っているんでね。本人にとってもいい自信になったと思う」

Q.中田選手が3打点
「際どい試合、大事な試合は主役が勝負してくれないと勝ち切れないからね。3点目も大きかったですね」

Q.8回には4投手をつぎ込む執念
「あのリードで勝負するんだと決めたから。増井も4アウトなんだ、と。よくいってくれた」

Q.明日の試合に向けて
「きょうのことは忘れて泥臭くがむしゃらにやるしかない。明日、明後日のピッチャーは前回良かった。自分らしさを出して投げてほしい」