2016.04.23 SAT
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広報レポート<『投手王国』の予感>

先発のメンドーサ投手
二番手の加藤投手

延長10回、1死一、三塁から中島卓選手がセフティスクイズを決めて勝ち越し、田中賢選手が適時打。その裏を守護神・増井投手がきっちりと抑え、8連勝中だったホークスの息の根を止めました。ファイターズらしい”いやらしい攻撃”ができたことはもちろんですが、勝因はなんといっても投手陣の踏ん張りにありました。先発・メンドーサ投手は初回に2点を失ったものの、2回以降はホークス打線を手玉にとってみせました。あとを受けた5投手も無失点。ピンチを背負ってもホームを踏ませることなく、同点・逆転劇につなげたのです。

開幕してから『投手王国』を予感させる戦いぶりです。先発投手は23試合中15試合でクオリティスタート(6回以上を投げて自責点3以下)を記録し、昨年は5割に達しなかった数字を軽く越える安定感を見せています。また、ほぼ5割が得点につながる先頭打者の出塁を許したイニングも今季は24.6%と、昨シーズンの29.5%を大きく下回っています。実際にこの日はホークス打線の先頭打者出塁はゼロ。攻撃陣が反撃する前に”次の1点”を奪われることが多かったメンドーサ投手もこれだけの粘りを見せれば、勝利投手にはなれなかったとはいえ、十分に仕事を果たしたといえます。

栗山監督は常に「ホークスに勝つためには僅差のままで試合を進めるしかない」と話してきました。ピッチャーが試合を壊さなければ、必ずチャンスが生まれる。大野選手の同点弾、延長10回の勝ち越し劇が生まれたのも、必然といえば必然だったのかもしれません。昨シーズンは初戦から6連敗とつまずいた福岡で見事な先勝。今年のファイターズは違うという強烈なメッセージを残す1勝になったのは間違いありません。

先発投手コメント

先発のメンドーサ投手

メンドーサ投手
<6回 球数99 打者25 安打4 三振2 四球3 失点・自責点2>

「初回だけでした。先制点を許してしまったんですけど、その後を最少失点で抑えることができたので内容的にはよかったと思います。2回以降はテンポよく投げることが出来ましたし、最低限の仕事は出来たかなと思います。あとはチームの逆転を信じて応援したいと思います」

栗山語録

Q.延長戦を制しました
「率直に嬉しい。(きょうの試合は)昨日から楽しみにしていたし、誰かとかではなくて皆んなが力を合わせて、よく頑張ってくれた。本当に率直に嬉しいです。去年は嫌な思いをしたわけだから、逆にこういう戦いが相手に嫌なイメージを与える。この勢いで明日も翔平に勝たせてあげられたらいい」

Q.メンドーサ投手は初回に先制点を許しましたが、それ以降立て直しました
「苦しい状況でよく投げてくれたし、メンディーも我慢してくれた。よく頑張ってくれた」

Q.大野選手が同点本塁打を打ちました
「速い真っすぐは強いと思っていたからね。やっと奨太らしさが出た」

Q.中島卓選手のスクイズは皆んなが予想していました
「あの場面は色んなことが考えられる。一球一球(作戦を)変えてるわけで、そういう風に皆んなが考えてるということは(サインを)出しにくいということだよね。賢介のヒットもそうだけど、皆んなが同じ方向を向いてやってくれた。嬉しいね。」

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