2016.05.27 FRI
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広報レポート<相反したベクトル>

先発の吉川投手
ホームランを放った中田選手

先発が6回2死一塁の場面で降板し、逃げ切りをはかりながらも想定通りには進みませんでした。吉川投手は攻めるピッチングはできていたはず。しかし、どうしても苦しい状況になってしまった。6回の逆転に許した試合展開は、ピッチングの難しさを垣間見せるものでした。

立ち上がりからギア全開で相手打線を抑えこみました。今季のファイターズ投手陣は、2球目までにストライクを取れば出塁を許す確率は非常に低くなる一方、初球から2球連続でボールとなれば5割以上で出塁を許しています。ストライク先行がいかに重要かが分かるデータでしょう。この日の吉川投手も2ボールは打者23人中3度だけ。ストライクゾーンで勝負する攻めのピッチングを見せることができました。しかし、それだけで試合を支配することはできません。いかに先頭打者を出さないかも重要なファクターとなります。先頭打者が出塁したイニングでは約5割で点が入るというデータがある。となれば、本人が「リズムに乗り切れなかった原因」と振り返った通り、3回から6回まで4イニング連続で先頭打者の出塁を許したことが苦しい状況につながったのは間違いのないところです。これら2つの要素が完全に反対方向へのベクトルになっていた。そのことが交代のタイミングを難しくした要因だったのではないでしょうか。

半面、攻撃陣は打者37人中、2ボール0ストライクになったのは3度。9本のヒットを記録したとはいえ、先頭打者の出塁は中田選手が本塁打を放った6回と8回の2度だけと、相手投手陣に形を作らせてもらえませんでした。勝ち切るのは簡単ではない。僅差になればなるほど難しさが浮き彫りになる、という一戦となりました。

先発投手コメント

先発の吉川投手

吉川投手
<5回2/3 球数89 打者23 安打5 三振4 四球2 失点・自責点2>

「最初から全力で行ったつもりなんですけど、先制点を取られたのと、4、5、6回の先頭を出してしまったことが、リズムに乗り切れなかった原因だと思います」

栗山語録

栗山監督

Q.吉川投手を6回途中で代えました
「いっぱいいっぱい。一人遅いかなと思ったけど。球数は関係ない。球数が多くてもゼロで行ってもらった方が試合は作れるし、流れを掴めれば、自然に長く行くだろうしね。吉川らしくない。決断が難しくなった」

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