2016.08.13 SAT
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広報レポート<初めての景色>

8回裏、併殺を奪う中島卓選手
プロ初完投初完封の高梨投手

鋭い打球が自分の右を通過していきました。9回1死1塁。一瞬、顔をしかめて打球を追いましたが、そこには中島卓選手の姿がありました。ショートバウンドをうまく処理し、二塁・田中賢選手から一塁・中田選手へと転送。華麗な併殺で幕切れとなり、高梨投手はマウンド付近で大きくグラブを叩きました。108球で完封勝利。しかも、無四球という完ぺきなピッチングでの今季7勝目となりました。

相手打線が積極的に打ちに来ても、慌てることなくアウトを重ねました。得意のカーブは、カウント球としても決め球としても有効でした。そして、何よりも最後までストレートの球威が衰なかったことが最大の要因。「ファームでも最後まで投げたことがなかったから、どんな感じになるかと思っていたけど、球数も少なかったからしっかりといけた」。充実感に浸りながら、“初めての景色”を振り返りました。

一人で投げ切ったことは高梨投手本人にとっても、大きな自信になることでしょう。また、チームにとっても意味のある好投です。完封勝利は6月12日の有原投手以来。15試合ぶりに先発がクオリティスタート(6回以上を投げて3自責点以下)を決めて勝利投手となりました。打線はイーグルス則本投手に序盤から球数を投げさせ、8回に攻略。相手がエース級であっても、先発が我慢すれば中盤以降のワンチャンスをモノにできる。今季のファイターズを象徴する戦いぶりは、逆転優勝へ向けての再加速を確信させるものです。

先発投手コメント

先発の高梨投手

高梨投手
<9回 球数108 打者28 安打3 三振6 四球0 失点・自責点0>

「いつも中継ぎの皆さんに迷惑をかけていたので、長いイニングを投げられてよかったです。これからもひとつひとつ勝てるように頑張りたいと思います」

栗山語録

栗山監督

Q.高梨投手がプロ初完封勝利を飾りました
「素晴らしかった。プレッシャーは別として、こういう状況で野球ができることによって、野球が上手くなる。自信にもなると思う」

Q.田中賢選手の2点適時打で勝ちました
「素晴らしかったよね。(中田)翔も(大谷)翔平も(中島)卓もみんなそう。昨日の悔しい思いをしてるなかで、打てない時にどういう確率を求めるのか、必死になる気持ちが皆んなに力を与える。必死になってやっていくしかない」

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