試合情報

7月22日以来、6連敗を喫していた有原投手。前半戦で10勝をマークしていましたが、後半戦に突入すると白星から遠ざかっていました。チームが首位争いしているなか、自らの成績に不甲斐なさを感じ、悩む日々が続きました。しかし、このホークス2連戦の先発投手に指名したのは栗山監督。この壁を乗り越えてくれることを信じ、マウンドに送り出しました。

全員の期待を背負い、目いっぱいに腕を振った有原投手。初回に中村選手に先制弾を浴びはしたものの、2回は三者凡退に抑え、イニングを重ねるごとに修正を効かせました。4回には先頭の松田選手に左翼線二塁打を打たれましたが、後続を三者連続三振でピンチを切り抜ける圧巻の投球。得意とするカットボールとストライクゾーンからボールゾーンに落ちるフォークボールを武器に強力打線と対峙しました。「とにかくチームが勝つことが大事」。8試合ぶりの白星よりも、チームの勝利に喜びを感じていました。指揮官の思い、選手の思い、チームの思い、全員がひとつになる価値ある1勝となりました。

チームは5連勝となり、ついにマジックが点灯。この福岡での最終対決が終わり、残り試合を「7」としました。最短で25日札幌ドームで優勝が決まります。ここまで来たら、この勢いで突っ走るしかありません。最大11.5ゲーム差からの逆転優勝。チームの強みは、最後まで自分たちの力を信じていること。体力、技術云々ではなく、ここからは気持ちで勝負していきます。

有原投手
＜6回 球数100 打者27 安打7〈本塁打1〉 三振8 四球2 失点・自責点2＞

「修正しながらの投球になってしまったんですけど、なんとか2点で粘れたのはよかったかなと思います。守備の好プレーにも助けられましたし、点を取ってくれた野手の皆さんに感謝したいです。とにかくチームが勝つことが大事だと思うので、この後もしっかり応援したいです」

Q.有原投手が久々の勝ち投手に
「悔しい思いをしてきたと思う。でも、乗り越えないといけない。良かったよね」

Q.敵地連勝でついに優勝マジックが点灯
「もう、明日のことしか考えてないから」