2017.03.07 TUE
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広報レポート<WBCの陰で>

遠く東京ドームでは4年ぶりの野球のビッグイベントが開幕しました。第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。北海道日本ハムファイターズからは4選手が選出されています。増井投手と宮西投手、捕手は大野選手、内野手は中田選手。チームの看板を張る主力選手が、世界一奪還を旗印にする侍ジャパンのメンバーとして激戦に身を投じました。
同じ日、福岡ソフトバンクホークスとのオープン戦が敵地のヤフオクドームで行われました。昨年は一時11・5ゲーム差を離され、シーズン佳境で逆転こそしたものの最警戒しているライバルと今年初めての手合わせとなりました。先発投手は高梨投手と、相手は中田投手。勝負本番さながらのマッチアップでした。互いに野手の先発メンバーは、WBCの余波もあってベストでは組めない現状が明らかな打線の構成となりました。
逆に少ないチャンスをうかがう選手にとっては絶好のアピール機会になります。本来は主力に優先権がある出場の場を、得ることができるからです。その千載一遇の状況を生かして躍動しました。WBCメキシコ代表に選ばれたレアード選手に代わり、三塁手でスタメン起用されたのは近藤選手。3回は同点7回には勝ち越しで決勝となる2本のタイムリー二塁打を放ちました。
2月のキャンプでは一時は二塁手に挑戦しましたが、栗山監督ら首脳陣が協議した上でファームに降格し、再びコンバートされました。
少しの失意を抱えて過ごしたファームで自分自身を見つめ直して3月3日に1軍へ再合流した時に、近藤選手はハングリーさをむき出しにしていました。

「今年は、やりますから」

短い言葉でしたが、覚悟を決めて勝負するという雰囲気を醸し出していました。3月4日からの札幌ドームでのオープン戦の巨人2連戦から三塁手で先発出場を続けていますが、鮮やかな再スタートに勢いがあります。

この日は大野選手がレギュラー候補筆頭の捕手で途中出場した3年目の清水選手は特長の強肩で二盗を2度、完璧に阻止しました。不動の一塁手の中田選手に代わって起用されている2年目の横尾選手も、打撃の好調さを維持して1安打。増井投手と宮西投手が柱の中継ぎ陣の鍵谷投手と白村投手も、2人で計3回を無失点で逃げ切り勝利に貢献しました。熱狂的な野球ファンに支えられて幕を開けたWBCの陰で着々と、ファイターズの戦闘態勢の基盤を強固にしてくれそうな新芽も出てきています。

先発投手コメント

高梨投手
<3回 49球 打者12 安打3 四死球2 失点・自責1>

「打たれたボールは甘いところにいっていた。真っ直ぐがあまり良くなかった。次への修正点にしたい。ただ3回は、いい感じで投げることができた。早めに、うまく修正できたと思う。毎回、毎回、状態が良いわけではないので、そういう場合にどう対応ができるのか。早めに修正ができたことは、次へとつながると思う」

栗山語録

Q.高梨投手は初回失点も3回1失点にまとめた
「芝が(昨シーズンまでと)違うし、いろんなことがある。ここから上げていかないといけない。絶好調じゃないときにどう投げるか」

Q.村田投手も3回1失点(自責は0)
「良かったよね。ちょっとタイミングずれる感じがね」

Q.今季初のホークス戦
「そこは重要なので。若い子たちが自信を持ってくれればいい。(盗塁を2度刺した)清水の持っている特徴が出た。そういうところで今日みたいな試合はうれしい」

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