2017.03.25 SAT
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広報レポート<会心の逆転劇に、陰の立役者あり>

センターへのヒットを放つ矢野選手

開幕まで最終の実戦となるヤクルト2連戦の初戦を、会心の逆転勝ちで飾りました。ビハインドの展開から追い上げ、8回に一挙4点のビッグイニングを作って鮮やかに振り切りました。主役は西川選手ですが、シナリオはいぶし銀でした。森山選手の適時打で1点差へと詰め寄り、なおも1死一塁から代打・矢野選手が一振りで機運を盛り上げました。中前打を放って一、二塁とチャンスを広げて、中島選手が四球。満塁へと畳み掛けて、西川選手の走者一掃三塁打でケリをつけました。

公式戦であれば、理想的な逆転白星です。スパイスになったのは、矢野選手です。オープン戦は、主に公式戦本番でも起用が濃厚な代打で出場を続けています。打率4割2分9厘と、驚異的な好調さを見せています。停滞した試合の流れを一瞬で打破する、またそのための起点を作るという難役を、早くも完璧に務めあげそうな雰囲気を醸し出しています。若手の台頭が目立ちますが、15年目のベテランの存在感が試合を、チームを締めます。フランクな人柄ですが、ユニホームを着用して試合が始まれば、近寄りがたいオーラに満ちています。

長年、第一線で全力プレーで奮闘している証しが満身創痍の肉体です。慢性的に両脚の不安を抱えながらも、常に全身全霊で練習、試合へと臨んでいます。舞台裏では、そんな姿をよく見ます。スタンドからの目視や、テレビ放送を通じても、その一途さが分かる象徴があります。矢野選手を支える用具は、いつも新品同様です。バットはピカピカに磨かれています。スパイクは黒色がベースですが、ソール部分の白に注目してください。「少しでも汚れているのはダメです」。土汚れなど一切ないクリアホワイトになるまで手入れをしています。プレーだけではなく、野球少年たちには注目してほしいポイントでもあります。

巨人の若手時代にコーチに厳しく指摘され、諭されたことだそうです。今でも、その教えを守っているそうです。そんな実直さが、局面にも生きるのだと思います。またそんな魂が若手たちにも伝わって、チームを動かすパワーになるのだと確信しています。栗山監督も実在すると信じている「野球の神様」は、矢野選手のようなプレーヤーに舞い降り、振り向くのではないでしょうか。神がかり的な働きを求められることが多い「代打の神様」は今季、さらに神々しく苦しい展開を打開してくれそうです。

先発投手コメント

先発のメンドーサ投手

メンドーサ投手
<5回 83球 打者23 安打5 三振4 3四死球 失点・自責3>

「4回以外は満足いく内容でしたし、すべての球種でストライクも奪えた。(失点した)その4回はスタミナは関係ない。あの回も低めに(ストライクゾーンから)外れていただけなので、あまり気にしてはいないよ。序盤からツーシームも、よく動いていたからね」

栗山語録

栗山監督

Q.終盤の逆転勝ち
「勝ち負けというよりも、こういう試合がいつもできるように頑張っていく」

Q.下位打線からの逆転劇
「このチームに大切なこと。ストライクを打って、ボールを見極める。典型的な試合。公式戦でもしっかりできるように」

Q.西川選手が逆転打
「状態が上がってきている。ハルキらしくなっている。ただ、安心している場合じゃない」

Q.メンドーサ投手は1イニングのみ崩れた
「いろんなことがある。でも、大丈夫です」

Q.オープン戦は残り1試合
「こっちは開幕しているつもりでやっている。こうやっていい形でいけるように」

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