2017.05.13 SAT
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広報レポート<はじける雄たけび>

勝ち越し打の矢野選手
好リリーフのマーティン投手

アドレナリンが一気に、充満しました。沈滞ムードからエネルギーを注入したのが気迫の塊、ベテラン矢野選手です。叫び声が三塁側ベンチ裏まで響き渡りました。
一時最大4点のリードを同点とされた6回。2死満塁で代打で起用されました。執念でゴロで中前へはじき返す、勝ち越し2点打。絶好の出だしから、やや暗転しかけた展開を再び逆流させました。続く近藤選手も2点二塁打とたたみ掛け、乱戦へと向かう流れをせき止めました。
「ヨッシャー!ヨッシャー!」
シャウトしながらチームメート、ベンチ裏に待機するスタッフら全員とハイタッチを繰り返しました。小躍りするその姿に、チームは乗ります。前夜に続いての大勝へと導く、くさびになりました。
試合前。無邪気な矢野選手に、目を細めていたのが栗山監督です。フリー打撃で、レフトスタンドへたたき込み、はしゃいでいるシーンを見て微笑んでいました。
「ああいう姿でいいんだよ。野球は楽しくないと。野球って、楽しくやらないとダメなんだよ。ケンジは楽しそうに野球をやるよね」
20代前半の若手が大半を占める中で、絶妙な距離感で和を作っています。目線を下げて接し、時にアドバイスを求められれば応えています。この日の帰り際も象徴的でした。ヒーローインタビューを完了し、取材対応を終えた直後のことです。選手サロン付近で、帰路へつくマーティン投手と遭遇しました。
助っ人右腕からは、冗談交じりで「ヘイ!1打席、打っただけでヒーローなのか?」と、からかわれました。矢野選手は、体をくの字に折り「すみませんでした」と一礼して返しました。2人は爆笑して、ハイタッチ。自身の年齢やキャリアも顧みず、コミュニケーションが取れる矢野選手の周りには自然と人が、そして人望が集まる理由だと思います。
開幕直後の低迷期を脱し、日替わりヒーローが続々と、誕生しています。まだ上位チームは遠いですが、反抗の芽は確かになりつつあります。矢野選手らで一丸で高め合うムードに、実感は深まってきています。

先発投手コメント

先発の有原投手

有原投手
<6回 86球 打者26 安打5〈本塁打2〉 三振4 四球3 失点・自責5>

「野手の皆さんが先制してくれたんですけど、フォアボールからの失点という形が良くなかったです。リズムの悪いピッチングでした。援護してくれたチームの皆さんに申し訳ない気持ちしかありません。チームが勝つようにしっかり応援します」

栗山語録

栗山監督

Q.2試合連続の2ケタ得点
「まだやることがいっぱいある。やっと状態が上がってきた選手が多くなってきた。でも、できていないこともある。しっかりとやっていく」

Q.矢野選手が決勝打
「ああいう決め方をしてくれると盛り上がる」

Q.レアード選手が2試合連続2本塁打
「大きいね。状態がいい時はいいけど、悪い時にどうするか、というのがあるけど…。でも、(打線の)真ん中が打つとやはり勝ちやすい」

Q.近藤選手が5打席連続出塁
「素晴らしい。1ヶ月ずっと良くて、その後デットボールがあったけど、考え方の部分で上手く活かしてくれている」

Q.4万5千人が集まった
「ものすごい力になる。ハッピーイエロー、ありがとうございます」

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