試合情報

4打席のうち3度出塁し、一塁ベース上でガッツポーズを披露しました。プロ初となる猛打賞と複数打点を挙げ、チームの連勝に貢献しました。早稲田大先輩の有原投手にプレゼントをする先制の右前適時打。さらに7回には2死満塁の好機で猛打賞となる中前を放ちました。1本目は右前、2本目は左前、3本目は中前。器用に3方向に打ち分けました。

離脱する中島卓選手の穴を埋めるルーキー石井一選手。ロッカールームに戻ってきた中田選手は、「（石井一）ピン、ヒーローでしょ？面白いことやって」と祝福していました。明るい性格が持ち味の石井一選手。早稲田大時代は１つ上の先輩、楽天・茂木選手と三遊間を組んでいました。当時から守備力には定評がありました。現状の課題は「プロの状況判断」と、白井コーチは言います。試合の流れをつかみ、瞬時に状況判断をする訓練が続いています。守備のほかにも光ったプレーがありました。4回1死二塁の場面。二塁走者の石井一選手は西川選手が打った左前のポテンヒットを躊躇することなく、本塁を陥れました。隠れた好プレーだったことには間違いありません。

昨シーズンは楽天・茂木選手、今シーズンは西武・源田選手とプロ１年目で遊撃手を守るルーキーが増えてきている近年。プロの1軍レベルで活躍する選手が増えてきています。新人らしい元気ハツラツなプレー、そしてチームの人気キャラを確立しつつある石井一選手の活躍には今後も期待がかかりそうです。

有原投手
＜6回1/3 104球 打者30 安打9〈本塁打1〉 三振2 四球3 失点・自責3＞

「先制してくれたあとに逆転されてしまったんですけど、そのあとに野手の皆さんが点を取ってくれたので、打線の援護に感謝したいです。三者凡退がなくて苦しいピッチングになってしまったので、次回はもっと長いイニングを投げられるよう頑張りたいです」

Q.石井一選手がプロ初猛打賞
「（シーズンに）いい形で入ったけど、プロは甘くないというのが分かったと思う。それからすごくいい。これを自信につなげて、もっと出してほしい。良いものをもっているから」

Q.レアード選手が逆転弾
「追い込まれ方が悪くて心配だったけど。逆転された後だったから、どうしても1点が欲しいところだった」

Q.有原投手については
「最後よく粘った。本人が納得する内容ではないと思う。これをどう修正するか。ただ、きょうは勝ちがついてよかったし、粘り切れたから、こういう試合を活かしてほしい」

Q.明日に向けて
「チーム状態は考えていない。ひとつずつ勝っていくしかない。明日の試合がすべてだと思って、しっかりやっていく」