2017.06.16 FRI
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広報レポート<セットアップの難しさ>

二番手の鍵谷投手
適時二塁打を放つ矢野選手

最後の打者となった西川選手が一塁ゴロに倒れてゲームセットとなると、ベンチからクラブハウスへ向かう道のりが長く感じたに違いありません。報道陣に囲まれて歩く栗山監督のすぐ後ろで、鍵谷選手はうつむきながら足を進めました。リードしている8回に登板し、クローザーにバトンを渡せなかった屈辱。マーティン選手が前日の試合でアクシデントに見舞われたこともあってセットアッパーを任されましたが、結果を出すことができませんでした。そこに今季ファイターズが苦戦を強いられている理由の一端を垣間見ることができます。

同点で迎えた8回。先頭打者に右前打を許したところから、鍵谷選手の悪夢はスタートしました。2死一、三塁までこぎつけたものの、四球で満塁に。そして、相手の4番打者の中前打で同点に追いつかれてしまいました。直後、代わった公文選手が決勝3ランを浴びて万事休す。この回だけで5失点と、選手ひとりの悪夢は、もはやチーム全体のものに変わってしまったのです。

もちろん、たった1試合の失敗で信頼が崩れることはないでしょう。鍵谷選手はこの試合が34試合目の登板でした。これはパ・リーグでトップの数字。シーズン当初はリードされた展開での登板がほとんどでしたが、いまや場面に関わらずマウンドを任される立場になりました。今季10イニング以上投げているリリーフ陣ではマーティン選手に次ぐ防御率。となれば、セットアッパーとして起用されてもまったく不思議ではありません。ただ、8回の総失点はシーズン62試合で35あり、昨年は143試合で42失点だったことを考えると、1試合の失敗が余計に大きくクローズアップされる状況であることも事実。チームの勝ちに直結するセットアップの難しさが浮き彫りになった一戦でした。

先発投手コメント

先発の高梨投手

高梨投手
<7回 93球 打者25 安打3 三振5 四球0 死球0 失点・自責3>

「立ち上がりはよくなかったのですが、3回4回から自分の球を投げられた。点を取ってくれたあとに点を取られてしまったことが反省。グリーンのところは自分の力不足。勉強にしていきたい」

栗山語録

栗山監督

Q.8回は鍵谷投手がマウンドに上がりました
「試合前から鍵谷で行くと決めていた。結果はこっちの責任」

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