試合情報

ファイターズは連勝が4でストップしました。埼玉西武ライオンズの多和田投手の抜群の投球内容に、屈しました。上沢投手がプロ入りしてから自身最多の11奪三振と快投。緊迫した展開には持ち込みましたが、敗れました。

夏。選手たちの原点である、高校野球の熱戦が甲子園で繰り広げられています。ホームランが量産される傾向が顕著な大会。大逆転あり、シーソーゲームありの妙味あふれる試合が、多くなっています。ファイターズの選手たちの母校も出場しています。中田選手の大阪桐蔭（大阪）、有原投手と上原投手の広陵（広島）、西川選手の智弁和歌山（和歌山）など名門と呼ばれる常連校も登場しています。
中田選手が、高校時代の興味深いエピソードを明かしてくれました。練習の合間に、大阪桐蔭の試合をテレビ観戦していた時のことです。ふと、球団スタッフらに問い掛けました。中田選手は「あの『プロ注目選手』とかって、メディアでよく言われるじゃないですか。あれって、どうやって決めているんですかね」と、素朴な疑問を口にしました。各都道府県の予選などからマークされ、プロのスカウトらが動向を注視して、ドラフト本番まで才能を吟味するような逸材が「プロ注目」にあたる定義では、などと議論が白熱しました。
超高校級で、4球団が競合したスラッガーだったのが中田選手。どや顔で、思い出話もしてくれました。「ランクって、あるじゃないですか。A評価とかB評価とか、、、」。埼玉西武ライオンズ岡田捕手は、大阪桐蔭の同級生でチームメート。「オレは『プロ注目』でもSランクで、岡田はAランクだったんですよ」。当時は格上と評価されていた逸話を、ちょっと自慢げに回想していました。

その2人が、札幌ドームが舞台の今カードで違うユニホームを着て戦っています。球児としてのDNAがうずき、本能が目覚める激戦を毎年目に焼きつけ、プロ野球選手もプレーをするのが夏です。ゲームセットまで絶対にあきらめない――。甲子園のような熱戦を、今シーズン終了まで続けていくことがチームが変わるためのカギになります。

上沢投手
＜6回　115球　打者24　安打4〈本塁打1〉　三振11　四球3　失点・自責2＞

「三振を取るピッチャーではないので、いつも通りじゃなくて投げながら怖さがありましたね。カウントを稼ぐのにてこずりました。あのホームランもソロで防げたと思いますし、先に点を取られてしまうとチームの雰囲気も悪くなってしまうので、きょうは反省点が多いです」

Q.上沢投手が6回2失点
「あの一発はあったけど、安定している。試合を作れている。でも、なかなか勝たせてあげられないから」

Q.西武・多和田投手を攻略できなかった
「素晴らしい内容だった。それでも点を取らないと。上沢が頑張っていたし」

Q.明日は夏休み最後の札幌ドーム
「子どもたちに喜んでもらえるように一生懸命がんばります」