試合情報

3回、6回、8回とチャンスで複数得点を重ねて大量8点を挙げると、先発の加藤貴之投手が8回6安打無失点の好投。最終回の反撃を2点にとどめ、8月9日からのライオンズ3連戦以来となるカード勝ち越しを果たしました。

活躍が際立ったのが、3番二塁でスタメン出場となった谷内亮太選手でした。イーグルス早川投手を相手に、3回1死一、二塁から右中間を深々と破る二塁打を放って先制の2点適時打。この日2本目の安打でチームに勢いをもたらすと、5－0の6回は守備でも見せました。一二塁間に転がった西川選手の打球に飛びつき、ダイブした体勢のまま一塁へ送球し、俊足の左打者をアウトに仕留めました。7回1死一塁の場面では、二遊間の打球をさばいてグラブトスで遊撃・上川畑大悟選手に送り、併殺を完成させるなど、一人で9つのアウトを稼ぎました。

打線では宇佐見真吾選手が6回に貴重な追加点となる2点二塁打を左中間に運び、万波中正選手も6回、8回と得点圏で2打席連続適時打を放って3打点。加藤投手のリズムのいい投球と相まって、昨日の延長サヨナラ負けを払拭する快勝で今シーズン初めて楽天生命パークでカード勝ち越しを決めました。

加藤投手
<8回　98球　打者29　安打6　三振2　四球0　死球0　失点・自責点0>

「たくさんの援護点を取ってくれた野手と、宇佐見に感謝したいです。素晴らしい守りのおかげで、ゼロに抑えることができました」

「ナイスピッチングでした、加藤君。9回は昨日やられている2人（玉井、吉田投手）に次の日投げた方がいいかと思い、行ってもらいました。（3番起用に谷内選手がこたえ）打ったね。相手が左投手だったし、何か打ちそうな感じがして。ま、明後日の3番はないけどね。加藤君はセカンドゴロが多いので、守備でもよく守ってくれました。（優勝がなくなったことには）やることは変わらない。いいところまで行っていたら狙おうと言ってきて、みんな成長したけれども、そこを目指せなかった。経験は積んでいると思うし、ものすごく勉強もしてもらったので、どうやって来年つかめるかでしょうね」