試合情報

2006年に北海道を熱狂させた日本一、2007年のパ・リーグ連覇、2009年のリーグ優勝と、数多の栄光をつかんだユニフォームを身にまとう「FIGHTERS CLASSIC」のスタート。5回までにバファローズ山岡投手らに10安打を浴びせて6点を奪うと、先発の上沢直之投手が相手の反撃を2点に抑え、9月に入って本拠地・札幌ドームでの初戦を勝利で飾りました。

この日は2死からの集中打が光りました。2回2死三塁、打撃復調の万波中正選手が左前適時打を放ち先制すると、さらに一、三塁のチャンスで谷内亮太選手が2試合連続の打点となる右前適時打で続きました。1点差に詰め寄られた5回も2死無走者から近藤健介、松本剛選手の連続二塁打で加点し、連続四球で満塁となった場面で清宮幸太郎選手の走者一掃となる右中間三塁打で大きくリードを広げました。

2018年9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震からちょうど4年、試合前に黙とうを捧げ哀悼の意を表しました。2018年は停電、断水が続き、調整もままならないままイーグルス戦に先発、9失点で黒星を喫した上沢投手でしたが、この日は終始落ち着き払った投球で7回を2失点にまとめ、右足指の骨折で離脱した7月16日以来の勝利で7勝目をマーク。伝統継承と復興への祈りという二つの思いを背負った日に、白星という形で期待に応えてみせました。

上沢投手
＜7回　110球　打者27　安打5　三振5　四球2　死球0　失点・自責点2＞

「野手のみんながいい守備で盛り立ててくれたおかげで、7回まで投げることができました。全体的にテンポが悪くなってしまい、本来であればもう少し長く投げたかったですが、最低限試合を作ることができてよかったです。勝利を信じて最後まで応援したいです」

「（北海道日本ハムファイターズ誕生後に着用した初代ユニホームについて）ちょっと小さかったけど着心地良かった。僕がファイターズに来た2004年の景色や思い出が浮かんできたという感じはしましたね。清宮君も追加点ほしいなという、あの満塁の場面で打った。試合前に『野球は芯に当てる確率のスポーツだから、指1本分短く（バットを）持って練習でやってみて』と伝えたら、試合でもやっていました。（松本剛選手もタイムリー）よう打ちよるね。ポイントがいいんでしょうね」