試合情報

1回に6安打を集めて4点を奪うと、先発の加藤貴之投手が9回6安打無失点の好投で今シーズン2度目の完封。「きつねダンスDAY」と銘打ち、35,974人が詰めかけた試合を快勝で飾りました。

この日はきつねダンスの原曲「THE Fox」を歌うノルウェー人の兄弟「Ylvis（イルビス）」が来場し、試合前にファイターズガールら300人のダンスパフォーマンスを前にして歌声を披露しました。打線は前回の対戦で苦杯をなめたマリーンズ鈴木投手を相手に、1番に入った清宮幸太郎選手が左中間を破る二塁打で出塁するやその後も「コン、コン、コン」とつながり、6安打をたたみかけて4点を奪取。欧州野球連盟に加盟するものの、競技自体普及していない北欧から来たデュオに野球の面白さを伝えるがごとく、塁上を賑わせヒットを連ねました。

前日の逆転負けで9年ぶりの最下位が決まりました。全国的な話題は野球そのものよりもきつねダンスが上回ったかも知れませんが、相乗効果でいいプレーが数多く見られればファンの皆さんの満足度もいっそう高まります。守備では左翼の近藤健介選手が背走キャッチを見せ、職人の域に達する上川畑大悟選手も連日の好守備でピンチの芽を摘みました。残りは8試合、順位に関わらず各々が1プレーごとに何かをつかみ来年への糧とします。

加藤投手
＜9回　123球　打者33　安打6　三振4　四球0　死球0　失点・自責点0＞

「先頭打者を出さなかったことが良かったです。守備にも助けられたと思いますし、先制点をもらって楽に投げることができました。8回を抑えてからは、変なスイッチが入ったというか、普段はあまり言わないですが『投げさせてください』と言いました」

「（勝利のポイントは）2本のセーフティーバント。特にあの細川くんの2ストライク後のセーフティー。ああいう細かいセーフティーバントを決めてセーフになった。また次に何かやると思わせておいて攻撃していく。最高でしたね。何番からでも点を取りに行くためにセーフティバントを成功してもらって、1点ずつ1点ずつ取っていく。そして、加藤君がこういう風に抑えていけば必ず勝ちは増えていくと思う。（初回の細川選手の走塁について）良かったね。あれは間一髪アウトでも僕は褒めます」