北海道日本ハムファイターズに新しく就任した小笠原道大ヘッドコーチ兼打撃コーチが10月10日(木)、札幌市内で記者会見を行いました。引き締まった表情で会見に臨んだ小笠原コーチのほほが緩んだのは、就任のあいさつを求められた時でした。「ただいま、でよろしいでしょうか」と切り出すと、隣の栗山英樹監督が「おかえりなさい」と応じ、笑みが広がりました。小笠原コーチは「14年ぶりとなるので、チーム内も変わっていると思う。ゼロからのスタートでやっていきたい」と話しました。2006年シーズン後にファイターズを離れ、2球団でプレー。2015年の現役引退後は、中日ドラゴンズで4年間2軍監督を務めた小笠原コーチは「経験してきたことを北海道で恩返ししたい。微力ではありますが、ファイターズの力になれるように頑張っていきたい。応援よろしくお願いいたします」とファイターズファンに思いを伝えました。力強さとテクニックを兼ね備えたバッティングで北海道日本ハムファイターズを2006年に日本一に導いた男が、今度は指導者として選手とともに頂点を目指します。
「昨日、北海道に入りまして、懐かしい思いに浸っていました。浦島太郎のような感じ。懐かしいものもあり、新しいものもあり、不思議な感じでした」
「北海道の良さである大自然を眺めてきました。移動しながら、ふつふつと、自分の中の炎が胸の中で大きくなっていくのを実感しました。また北海道で野球ができる嬉しさで気持ちが高ぶっています」
「『思い切りやってくれ、経験してきたことをぶつけてくれ。あとはバックアップするから』と心強い言葉を頂きました」
「監督とコミュニケーションをとり、チームみんなが同じ方向を向いて気持ちを一つにして1試合1試合戦っていきたいです」
「全員気になります。名前だけ知っていて、実際には見たことがない選手もいます。全員横一線とは言わないが、クリーンな視点でみて、個々の選手にアプローチしていきたいです」
「2006年のオフ、みなさんにはっきりとした言葉で伝えられず、チームを離れてから14年。受け入れてもらえるか不安はありますが、すべてを受け止めて前を向いてしっかりと進んでいけるように持てる力をすべて発揮していきたいと思います。よろしくお願いします」
「今年はチームがこういう成績で、来年は何が何でも勝たないといけないシーズン。何が足りないかを球団といろいろ話して、チームに一番必要なものを戻そうという中で、快く帰ってきてくれました。力を合わせて、来年必ず勝てるように戦っていきます」