北海道日本ハムファイターズでは11月30日(月)までに、海外フリーエージェント（FA）権を保有している杉谷拳士選手と来季の契約合意に達しました。杉谷選手は千葉県鎌ケ谷市の球団事務所で会見を開き、海外FA権を行使せず、残留することを表明しました。

すがすがしい表情で会見場に姿を見せた杉谷選手は、開口一番「今日は僕だけのために、お集まりいただきありがとうございます。杉谷拳士、海外FA権は、行使しませんでした」と集まった報道陣の前で、威勢よく表明しました。交渉の場では、「ファイターズのユニフォームを着て、体力が続く限りやらせていただきたい」と球団側に伝えたことにも触れ、終始ファイターズ愛に溢れる杉谷選手ならではの、明るく笑顔の絶えない会見となりました。今シーズン、序盤こそは好調を維持していた杉谷選手でしたが、夏場以降に失速してしまったことに関して、「これは課題だと毎年思っている。調子が悪いときにどれだけ率（打率）が残せるか」と、来シーズンは1年を通して活躍できるように、このシーズンオフのトレーニングに励んでいく決意を表しました。また、新型コロナウイルスの影響で、無観客でスタートしたシーズンで、野球以外の部分でもお茶の間に明るい話題を届けた杉谷選手ですが、近年減少する野球人口について、「もっともっと野球って面白いスポーツだということを、僕のプレーで日本中の方々に伝えたい」と北海道のファンだけでなく、野球界全体をも盛り上げていく覚悟を口にしました。