北海道日本ハムファイターズで今シーズンまでプレーしていた鶴岡慎也選手が本日12月13日(月)札幌ドームで記者会見を開き、今シーズンを持って現役引退することを表明しました。鶴岡選手は「11月に退団してから今日まで現役選手を続ける道を模索してまいりましたが、あらかじめ自分が設けていた期限も来て、自分の気持ちも整理できましたので、19年間続けてきましたプロ野球選手を引退することを決めました。19年いろいろなことがありましたが、支えてくれた家族や、ともに戦ったチームメート、いつも僕らを励ましてくれたファンの皆様、これまで関わっていただいたすべての皆様に感謝を申し上げたいと思います。19年間、本当にありがとうございました」とあいさつしました。
鶴岡選手は現在の心境を「ずっと選手としてやりたい強い気持ちがあった。まだやれる、まだやれると思ってきたけど、いざ辞めると決めたら、なんだか清々しい気持ちです。本当にやりきった気持ちでいっぱいです」と晴れやかな表情で話しました。印象に残っている試合については「2006年のファイターズが日本一になった試合。僕も一軍に定着した初めてのシーズンだったので、何もわからず、がむしゃらに1試合、1プレーに命をかけてやっていた。歴史を動かした1年となり、北海道に根付くきっかけになったと思うので、そこに立ち会えたことはこれからの人生に生かしていきたいと思います」と北海道日本ハムファイターズ誕生後、初のリーグ優勝と日本一に輝いたシーズンを挙げました。また、これまで数多くのピッチャーとバッテリーを組んできたベテラン捕手は「この場を借りて、僕のサインにうなずいて、信頼して投げてくれたすべてのピッチャーに感謝したいです」と話した後、「いまパドレスで活躍しているダルビッシュ投手。彼がいなければ、僕はここまでやってこられなかったと思うので、彼には本当に感謝しています」と、ともにファイターズ黄金時代を支えたダルビッシュ投手への想いを語りました。
北海道に球団が誕生した当時からプレーする鶴岡選手にとって、北海道にも特別な思い入れがあり、「北海道の皆様に育ててもらったと思っています。自分がここまでプレーしてこられたのはファンの皆様のおかげ。本当に心強い存在でした。これからは北海道のファンに恩返ししていきたい」と感謝の気持ちを伝えました。花束贈呈の場面では苦楽をともにしてきた同い年で親友の田中賢介さん、同じ九州出身でかわいがってきた後輩の一人である中島卓也選手がサプライズ登場。2人の登場に驚きと喜びの表情を見せた鶴岡選手はうれしそうに2人から花束を受け取っていました。
鶴岡選手は三菱重工横浜硬式野球クラブから2002年ドラフト8巡目で日本ハムファイターズに入団。2005年に一軍出場を果たすと、2006年の日本一、2012年までの4度のリーグ優勝に貢献しました。ダルビッシュ有投手とバッテリーを組んで、巧みな捕球技術と緻密なリードでチームに多くの勝利をもたらしました。2009年にゴールデングラブ賞、2012年にはベストナインのタイトルを獲得。長らくファイターズを支えてきた選手で、FA移籍した福岡ソフトバンクホークス、ファイターズの両チームのファンから愛された名捕手が19年間の現役生活に別れを告げました。
2007年ダルビッシュ有とのバッテリーで勝利をあげる
2012年選手会長としてチームを牽引
2013年体を張ったプレーでホームを死守する
2017年オフ ファイターズに復帰
2018年ファイターズ復帰後初安打
2019年田中賢介氏の引退試合で代打安打を放つ