北海道日本ハムファイターズとオリックス・バファローズでプレーし、昨季限りで現役引退した金子千尋特命コーチの引退セレモニーが7月1日(土)の試合前に行われました。

大型ビジョンで現役時代の様子が流された後、松本剛選手と加藤貴之投手から金子コーチへ花束を贈呈。金子コーチは「このような場を設けていただき、ファイターズ、オリックスの関係者の皆様、本当にありがとうございます」と挨拶し、「1人でも欠けていたら今の僕はなかったと思っています」と家族やチームメート、トレーナーら多くの関係者、ファンへ感謝の言葉を伝えました。
その後、マウンド上で「ファイナルピッチ」に臨みました。バファローズ時代からのチームメートである伏見寅威選手が捕手、平野佳寿投手が打者、比嘉幹貴投手が審判として場内アナウンスされましたが、サプライズで金子コーチの長男、次男、長女が登場。球場全体がハートフルな雰囲気に包まれるなか、金子投手は驚きながらも野球人生最後の1球を投じ、引退の感慨を家族と分かち合いました。

試合後は同じく昨季限りで現役引退した糸井嘉男さんと「真剣勝負」を行いました。ともにファイターズとバファローズの両チームで活躍した名選手の対決にスタンドは大きく沸きました。金子コーチがバファローズ、糸井さんがファイターズのユニホームを着用して臨んだ第1打席は投飛。両者がユニホームを入れ替えた第2打席は空振り三振という結果になりました。対決が終わるやいなや、一塁ベンチで見学していたファイターズの選手たちがマウンドに駆け寄り、金子コーチを5度胴上げしました。飽くなき向上心と投球技術にたけ、多くの選手から慕われた金子コーチ。仲間たちと家族に見守られ、笑顔でマウンドを後にしました。

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