北海道日本ハムファイターズではこの度、<スターティング・ナイン>の第1期採択団体を決定いたしました。<スターティング・ナイン>は、北海道ならではの地域課題の解決、または、北海道のポテンシャルを活かした地域活性化に取り組んでいる、またはこれから取り組もうとしているソーシャルビジネスや大学発ベンチャー、NPO法人などを助成する取組です。
第1期では9つのポジション(課題)に対し67件にも及ぶ様々な申請がありました。厳正なる審査の末、「1B:雪との共存・共生」をのぞく8ポジションで9団体を採択。また、9つのポジションには該当しないが先進性・独自性のある活動に対して設定した「DH:その他の活動領域」のポジションでも1件を採択。計9つのポジションで10団体を採択いたしました。
P:子どもの未来
事業名
~次世代まで健康と笑顔を叶える~ママの栄養チャージnipocafe
申請者名
nipocafeサークル
子育て中で自分のために時間を作ることができないママの栄養チャージとリラックスの場を作ることを目的とする活動です。管理栄養士を目指す学生と教員、つぐの間で構成されたチームが、札幌市内で託児つきのママのためのカフェを定期的に開催しています。
提供するメニューは、学生が子育て中(授乳期)のママとお子さんに必要な栄養を考えて、味や食材、作りやすさに拘って考案し、レシピや栄養新聞を差し上げています。ママを細胞から元気にすることで、未来ある子ども達の健康を叶えています。
C:安心・安全な暮らし
事業名
「さぽんて」を活用した医療的ケア児者や身体障がい者の外出機会創出
申請者名
特定非営利活動法人あえりあ
施設やイベントの公式サイトにはバリアフリー対応の具体的明記がなく、「車椅子やバギーでも楽しめるのか」「現地で手を借りることができるのか」「おむつ交換できる場所はあるのか」などがわからず、医療的ケア児者や身体障がい者の外出のハードルが高いのが現状です。
「さぽんて」では、医療的ケア児者・身体障害者と医療・福祉・介護の有資格者が一緒に外出する機会をつくり、それをレポート公開することで他の方にも活用してもらえる情報にします。さらに、当事者会や家族会とのコラボを通じて「さぽんて」を知ってもらい、日常的な「ちょっと手伝って」「ちょっと助けて」にも、地域の医療・福祉・介護の有資格者がお手伝いできるきっかけ作りも目指します。
1B:雪との共存・共生
採択無し
2B:食の持続性(生産)
事業名
水産業の未来を育むプロジェクト「魚のいる未来を、選べ」
申請者名
一般社団法人 DOFORFISH
DOFORFISHは、志のある漁師や、卸・小売で水産業に携わるプレーヤーと、デザイナー・IT企業の社員・大学生など多種多様なメンバーが「魚がいる未来を、選べ。」をビジョンに掲げて活動する一般社団法人です。子どもたちやその次の世代のためにも、魚がいる未来に寄与する活動を行っていきます。
2B:食の持続性(生産)
事業名
e-combu
申請者名
大砂 百恵/錦古里 大河
e-combuでは、もったいない昆布から地球にやさしい牛の飼料添加物を開発しています。牛も畜産農家さんも未来の子供たちも幸せに生活できる、サステナブルな世界の実現を目指し活動しています。
3B:デスティネーション
事業名
ニセコエリアの滞在交流観光に寄与するサイクル&ウォークツーリズム
申請者名
合同会社エコモビリティ北海道
ニセコは、夏は羊蹄山やニセコ連峰の景観を有し、冬はパウダースノーで世界から注目されるリゾート地です。その自然や地形を活かした「エコ」な「モビリティ」(環境に優しい動力)を使った持続可能な観光スタイル!目指すはサイクル・ウォークツーリズムで滞在観光の創出。ミニベロサイクルや昔の和かんじきでスロー・シンプル・サスティナブル(3Sと呼んでいます)な体験ツアーを実現します。
SS:食の持続性(消費・健康)
事業名
幌加内ソバ循環プロジェクト
申請者名
石川 朋佳
北海道幌加内町が日本一の作付面積を誇る特産品「ソバ」を活用し、地域循環経済(サーキュラーエコノミー)を創りたいと考えています。現在は、ソバの製粉作業の際に排出される未利用資源(ソバ殻・甘皮)を使用し、商品開発を実施しています。具体的には、お茶・草木染衣服・建築素材・酒類です。生産と消費が分断された現状を“地域資源”の力で解決し、地域内と地域外が合わさり新たな循環構造をつくることで、存続する町を目指します。
LF:北海道アート&カルチャー
事業名
Bridge the Woods
申請者名
中村 祐太/守谷 元瑛
北海道の森で循環型林業を生業としながら道を作り続ける2人の木こり、Outwoodsの足立成就さんと杣屋Guyの吉田凱さんのShort Documentary Filmを制作します。題材は「木こり達の道作り」。街に住む人が気軽に森を歩いたり遊んだりできるように、森と街を繋ぐ道を森の中に作り続けています。彼らの活動や森作り・道作りに対する想いを、フォトグラファー兼Directorである中村とバイオリニスト守谷が映像と音楽の力で伝えたいと思っています。このショートフィルムが街と森を繋ぐ一つの道になれればと思っています。
CF:自然環境保全
事業名
木こりの歌プロジェクト
申請者名
高橋 立/前田 碧/守谷 元瑛
人と動物が協力しながら行われている「知られざる林業」の現状を、自然や生き物に興味があり、手づくりの木工製品が好きな人に知ってもらうプロジェクトです。歌を交えた物語と、ストーリー性のある木材を使った箸作り体験を通じて、身近な木製製品が手元に来るまでの過程を、大工の専門的知識を身につけながら、理解できる体感的な経験を提供します。参加者の心に自然に対する興味と愛着が、一つでも多く残るようなプロジェクトを目指します。
RF:ジェンダー平等・LGBTQ
事業名
さっぽろレインボープライド2023
申請者名
さっぽろレインボープライド実行委員会
さっぽろレインボープライド実行委員会は、札幌市を拠点に、プライドイベントの開催や講演・啓発活動等を通して、学校や企業、行政、地域と連携を取りながらLGBTQを含む性的マイノリティの人たちが自分らしく生きられる社会の実現を目指しています。
DH:特別枠
事業名
Tasuki
申請者名
布川 舞桜
Tasukiは、外見に悩む学生と美容学生のマッチングサービスです。「誰もが明日、スキップして学校に行きたくなる世界をつくる」をビジョンに掲げ、外見が理由で起こっている差別やいじめ、不登校を減らすよう、北海道を中心に活動しています。具体的には対面イベントやオンラインを通じて、悩んでいる子が安心して相談できる場をつくり、同時に、美容学生には学校では得られない学びや知識を活かす場を提供しています。