北海道日本ハムファイターズは本日1月19日(金)、ポスティング・システム(入札制度)により上沢直之投手(29)とタンパベイ・レイズとの選手契約が成立したことを、アメリカ大リーグ・コミッショナーから通知されましたので、お知らせいたします。
また、午後にはエスコンフィールドで会見を行い、現在の心境やファイターズへの思い、メジャー挑戦に向けた決意を語りました。
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年 度 | 所属 球団 | 登 板 |
勝 利 | 敗 北 | セ │ ブ |
完 投 | 完 封 勝 | 投 球 回 | 安 打 |
本 塁 打 | 四 球 | 死 球 |
三 振 | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | 北海道 日本ハム |
23 | 8 | 8 | 0 | 2 | 1 | 135.1 | 113 | 14 | 45 | 7 | 105 | 49 | 48 | 3.19 |
2015 | 北海道 日本ハム |
13 | 5 | 6 | 0 | 1 | 0 | 75.1 | 75 | 6 | 30 | 5 | 43 | 41 | 35 | 4.18 |
2017 | 北海道 日本ハム |
15 | 4 | 9 | 0 | 0 | 0 | 91.2 | 84 | 11 | 32 | 2 | 74 | 39 | 35 | 3.44 |
2018 | 北海道 日本ハム |
25 | 11 | 6 | 0 | 4 | 3 | 165.1 | 146 | 15 | 38 | 5 | 151 | 62 | 58 | 3.16 |
2019 | 北海道 日本ハム |
11 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 71.1 | 69 | 5 | 27 | 1 | 64 | 34 | 25 | 3.15 |
2020 | 北海道 日本ハム |
15 | 8 | 6 | 0 | 1 | 0 | 97 | 85 | 6 | 38 | 1 | 90 | 40 | 33 | 3.06 |
2021 | 北海道 日本ハム |
24 | 12 | 6 | 0 | 1 | 0 | 160.1 | 119 | 8 | 48 | 4 | 135 | 53 | 50 | 2.81 |
2022 | 北海道 日本ハム |
23 | 8 | 9 | 0 | 3 | 0 | 152 | 129 | 15 | 50 | 9 | 127 | 61 | 57 | 3.38 |
2023 | 北海道 日本ハム |
24 | 9 | 9 | 0 | 2 | 2 | 170 | 152 | 14 | 41 | 5 | 124 | 66 | 56 | 2.96 |
通算 | 173 | 70 | 62 | 0 | 14 | 6 | 1118.1 | 972 | 94 | 349 | 39 | 913 | 445 | 397 | 3.19 |
タンパベイ・レイズとの選手契約が成立し、改めて会見を開き心境を語りました。
すっきりとした表情で会見に臨んだ上沢投手は「タンパベイ・レイズに正式に入団することが決まりました。ファイターズで過ごした12年間の日々を思うと数えきれない思い出がありますが、本当にファイターズに入団できてよかったです」と振り返り、「ファンの方、球団関係者の方、人に恵まれたファイターズでの野球人生だった」と周囲への感謝を口にしました。ギリギリまでもつれ込んだ移籍交渉を終えて「ホッとした気持ち。でも向こうに行ってからは、キャンプ初日から勝負していく立場で気は張っている」とメジャー昇格へ覚悟をにじませました。メジャー契約のオファーがあった中でも、投手育成に定評のあるレイズとのマイナー契約を決断。上沢投手は「ピッチャーに対する球団のプライドやそこで勝つんだという思いを感じた」と決め手を語り、「僕のことを知って、理解してくれている。迷いは正直あったが、自分がレベルアップするために決断した」と自らの成長を見据え、いばらの道を選びました。
会見には上沢投手が入団する年に監督に就任し、言わば“同期”でもあった栗山英樹CBOが同席しました。プロ1年目から成長を見守ってきた元指揮官は「よくこれだけ野球の神様が試練を与えるなというぐらい、結果を残したときに色々なことが起こった」と何度も苦難を乗り越えてきた上沢投手の努力を称えました。さらに「男の生き様としてはカッコいい、という言い方が合っているか分からないけど、一野球人として尊敬している」と這いあがる姿に期待しました。
会見の最後には上沢投手と同期入団の松本剛選手会長がサプライズ登場。沖縄・伊江島での自主トレ先から駆け付け、苦楽をともにしたチームメイトの挑戦を笑顔で見送りました。グランドに出てフォトセッションを行う際には、大型ビジョンにチームメイトや同期入団の元チームメイトらからの惜別のメッセージが流されました。その姿勢と人柄で多くの人から、愛された上沢投手。みな、寂しさを抱きながらも、大きな挑戦にリスペクトしエールを送りました。