北海道日本ハムファイターズは12月12日(金)、現役ドラフトで読売ジャイアンツから移籍加入した菊地大稀投手の入団会見を行いました。背番号は「55」に決定しました。

会見で菊地投手は、移籍決定の連絡を受けた瞬間を「びっくりした」と振り返りました。その一方で、「大きなチャンスをいただいた」と前向きに受け止め、一軍の舞台で再び活躍したいという強い思いを示しました。ジャイアンツ時代には2度の育成契約を経験し、「折れずに這い上がる」という強い意志を持ってプロの世界に踏みとどまってきた右腕。努力の裏には家族の存在があり、「家族を幸せにしたいという思いが自分の原動力」と感謝を述べました。

ファイターズについて「選手とスタッフが一体となって戦う、まとまりのある強いチーム」という印象を抱いていたという菊地投手。「簡単に一軍に上がれるとは思っていない」と冷静に見据えつつも、「自分の持ち味をしっかりアピールして、一日でも早く戦力になりたい」と意気込みました。
その持ち味として挙げたのが、空振り・三振を奪う能力。ストレートと変化球のコンビネーションで打者から空振りを奪う投球に自信があると語り、「キャンプから積極的にアピールしたい」と力を込めました。
この奪三振能力については、球団側も高く評価。会見に同席した木田優夫GM代行は、「プロ入り後も継続して三振を奪ってきた投手」と評し、「奪三振率や空振りを取る能力が最大の魅力。これまでの投球ができれば十分に活躍できる」と期待を寄せました。
来季の目標について菊地投手は、「なんとしてでも一軍のマウンドで活躍し、リーグ優勝、日本一に貢献したい」と明確な目標を掲げました。2年続いた不本意なシーズンの悔しさを抱えながらも、環境の変化を成長の機会として前向きに受け止めています。