2016/09/23 (金)
チーム

武田勝投手が現役引退を表明

北海道日本ハムファイターズの武田勝投手(38)が本日9月23日(金)、今シーズン限りで引退することを表明しましたので、お知らせいたします。入団1年目の2006年に日本シリーズでも勝利を挙げて日本一に貢献するなど、4度のリーグ優勝を支えた技巧派左腕が札幌ドームで記者会見を開き、11年の現役生活に別れを告げました。引退セレモニーは9月30日(金)の千葉ロッテマリーンズ戦(札幌ドーム)終了後に開催します。

社会人のシダックスからプロの世界に飛び込んだのは28歳になる年。「1年目から結果を残していかなければプロの世界は厳しいと、無我夢中でした」。左腕を上げた時、球を一瞬持ち帰るような仕草を見せる変則的なスリークォーターから130キロ前後の球速で打者を手玉に取る投球術。「球が遅いと言われて正直つらかったけれど、自分では130キロを150キロのつもりで投げてきた。少々の強がりと負けず嫌いでここまでやってきました」。 ポーカーフェイスにひた隠す強い心なくして、2009年から左腕投手では球団史上初の4年連続二桁勝利を達成できなかったことでしょう。

開幕投手を務めた2013年に二桁勝利が途切れると、2014、2015年は3勝どまり。今シーズンは押し寄せる世代交代の波にここまで一軍登板がなく「誰にも負けたくないと思っていた自分が、だんだんと若手を応援するように変わってきた。やはりプロは結果の世界。まだまだやりたいという気持ちがなくなって」として、大きな決断を下しました。それでも吹っ切れたように明るく会見に臨み「11年はあっという間。本当に幸せな時間でした」と笑顔を話しました。

今後については「鎌ケ谷に今年1年いて若手に言葉で伝えることの大事さを勉強できて、将来的に(指導者)というのもありますが、まずは自分を磨きたい」と武田勝投手。9月30日(金)の引退セレモニーに向けて「明日から肩を作ります。笑顔で僕を送り出してほしい」と要望していました。

38 武田 勝
■一軍成績
登板 勝利 敗北 セーブ 完投
243 82 61 1 16
完封勝 無四球 投球回 被安打 四死球
3 9 1242.1 1166 226
三振 失点 自責点 防御率
700 443 417 3.02

2016年9月23日(金)時点

経歴

東京・関東一高―立正大―シダックス―北海道日本ハムファイターズ(2006-2016)

主な記録
  • 初登板初勝利・・・2006年3月26日東北楽天2回戦(東京D)中継
  • 初完封・・・2010年6月22日福岡ソフトバンク7回戦(ヤフーD)
  • 初セーブ・・・2006年8月24日東北楽天15回戦(フルキャスト)
  • 初ホールド・・・2006年4月18日オリックス4回戦(東京D)
  • 1000投球回・・・2012年9月18日オリックス23回戦(札幌D)4回、打者野中(330人目)
  • 89球完投勝利・・・2010年8月22日埼玉西武20回戦(札幌D)
  • 日本シリーズ出場・・・4回(2006、2007、2009、2012)
  • オールスター出場・・・1回(2011)
  • 開幕投手・・・1回(2013)
表彰
  • 月間MVP・・・2012年3・4月

フォトギャラリー


2005年12月の新入団発表(後列右から2人目)


2006年3月26日、プロ初登板初勝利を飾る


2007年8月お立ち台でセギノールがお姫様だっこ


2012年3・4月度月間MVPを稲葉選手とダブル受賞


2012年リーグ優勝で自らビールを浴びる


2012年優勝パレードで沿道に手を振る


2013年に自身初の開幕投手を務める


2015年のこどもの日に通算82勝目をマーク

選手名鑑

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