北海道日本ハムファイターズでは本日12月6日(水)、オリックス・バファローズから加入した山﨑福也投手がエスコンフィールドHOKKAIDOで入団記者会見に臨みました。背番号は「18」に決定。「北海道日本ハムファイターズの一員として、来季リーグ優勝、日本一になれるようチームメートと一緒に必死に腕を振っていきます。ファイターズに関わるすべての方々を喜ばせられるように頑張ります」と充実した表情で抱負を語りました。

国内FA（フリーエージェント）権の行使後、複数球団からオファーを受けていた山﨑投手。ファイターズを選んだ決め手について、「縁」を挙げ、「父も在籍していたこと、（伏見）寅威さんがいること、僕自身がすごく尊敬していた金子（千尋）さんもいらっしゃる。あとは、北海道の地で中学3年生のころに脳腫瘍の手術を受けまして、そのような縁がたくさんあるのがファイターズ」と説明しました。また、入団交渉の中で印象に残った言葉を問われ、山﨑投手は「ファイターズはこれから成長していく球団。山﨑福也という人間も一緒に、このチームに入ってどんどん成長していく。この球団と一緒にピッチャーとして完成させていこう、という言葉を球団の方からもらい、それが今でも残っています」と率直な思いを明かしました。

山﨑投手の獲得を熱望していた新庄剛志監督は「（来季の）エスコンフィールドの開幕戦（4月2日）は山﨑君と伏見君に任せたい」とサプライズ発表。さらに「決まるまで息苦しくて、決まった瞬間はありがとうという言葉しか出なかった。エスコンフィールドにたくさんのファンの方が足を運んでくれたおかげ。ファンと球団が協力して山﨑君を獲得できました。ありがとうございます」とファイターズファンへの感謝を語りました。

会見の最後には、元北海道大学病院の医師で山﨑投手の手術を担当した澤村豊さんが登場し、山﨑選手に花束を手渡しました。澤村さんは当時を振り返り、「何度も心臓が止まりかけたけど、よみがえってきた。本当に強い選手」と激励。山﨑投手も「命の恩人。久しぶりにお会いできて、涙が出そうになるぐらいうれしかった」と話していました。今季、自己最多の11勝を挙げたサウスポー。来季は強い縁にいざなわれた北の大地で頂点を目指します。